icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗DNA抗体

著者: 中島敦夫1 岩川賀世1

所属機関: 1日本医科大学リウマチ科

ページ範囲:P.418 - P.420

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 抗DNA抗体は抗原をDNAとして用いたときに反応する抗体で,自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)の自己抗体の1つとして知られている.抗DNA抗体には抗二本鎖DNA(ds-DNA)抗体,抗一本鎖DNA(ss-DNA)抗体がある.ds-DNAは免疫原性が弱く,ds-DNAを接種しても産生される抗体はss-DNAに対する抗体のみである.しかし,膠原病患者の血清中には種々の抗原特異性をもつ抗DNA抗体が自己抗体として存在する.抗DNA抗体はds-DNAとss-DNAとの反応性で以下の3群に分けられる.

 (1) ds-DNAとのみ反応:ごく稀であり,純粋な抗ds-DNA抗体である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら