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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗ENA抗体

著者: 中島敦夫1 坂根学2

所属機関: 1日本医科大学リウマチ科 2都立墨東病院リウマチ膠原病科

ページ範囲:P.421 - P.423

文献概要

 抗ENA抗体とは,可溶性核抗原(extractable nuclear antigens:ENA),非ヒストン蛋白質(non histone protein),酸性核蛋白質抗原(nuclear acidic protein antigen:NAPA)など,非ヒストン核蛋白質群に対する抗体で,非ヒストン核蛋白質抗体,NAPA抗体とも呼ばれることがある.その産生機序はいまだ明らかにされてはいないが,前項の抗DNA 抗体産生機序と同じく,B細胞の免疫寛容(トレランス)の破綻が主な原因と考えられている.

何を知るための検査か

 抗ENA抗体は種および臓器特異性を持たず,特異性の異なる種々の抗体群が知られており,抗SS-A/Ro抗体,抗SS-B/La抗体,抗RNP抗体,抗Sm抗体,抗Scl-70抗体,抗Ku抗体,抗Ki抗体,抗jo-1抗体,抗Ma抗体など多くの抗体を含んでいる(余談ではあるが,これらのほとんどは,患者の頭文字で命名されているものが多い).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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