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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 自己免疫関連検査

免疫複合体

著者: 秋山雄次1 三村俊英1

所属機関: 1埼玉医科大学リウマチ膠原病科

ページ範囲:P.460 - P.462

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 生体に異物が侵入すると,樹状細胞などの抗原提示細胞に取り込まれ処理される.抗原提示細胞は抗原をリンパ球に提示し,最終的にB細胞より抗体が産生される(自己免疫疾患では自己の成分あるいは自己の成分によく似た外来因子に対して抗体が産生されてしまう).

 免疫複合体(immune complexes:IC)とは,抗原に抗体が結合した抗原抗体複合体と,それに補体成分が結合した抗原抗体補体複合体をいう.生体に侵入した病原微生物などの異物を排除する際に免疫複合体が形成されるが,効率的に処理されないと,後述するように組織へ傷害を引き起こす可能性がある.今回は臨床で使用する検査のため,組織内ICは最小限として主に循環免疫複合体(circulating immune complex:CIC)について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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