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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 免疫血液学的検査

抗グロブリン試験

著者: 石丸健1 加藤俊明1 池田久實1

所属機関: 1北海道赤十字血液センター検査部

ページ範囲:P.478 - P.481

文献概要

 抗グロブリン試験はクームス試験ともいわれ,生理食塩液法では凝集を起こさない抗体(不完全抗体)を検出できる方法として,Coombsらによって1945年に報告された.この検査法の開発により,新たな血液型抗原が発見されるとともに,これらの血液型抗体が溶血性輸血副作用や新生児溶血性疾患に関与していたことが明らかにされた.現在においても,最も優れた感度で赤血球抗体を検出できる方法として,溶血性疾患の診断や輸血検査の領域では欠かせない検査法となっている.

 抗グロブリン試験は赤血球にIgG抗体(あるいは補体)が感作されているか否かを検出する方法であり,目的により生体内での感作を検出する直接抗グロブリン試験(direct antiglobulin test: DAT)と,試験管内で抗体と赤血球を反応させる間接抗グロブリン試験(indirect antiglobulin test:IAT)の2種類に分けられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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