文献詳細
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
腫瘍マーカー 消化器系
文献概要
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
SPan-1は,1985年にKyriazisらによりヒト膵癌培養細胞株SW1990を用いて作製されたマウスモノクローナル抗体である.この抗体はマウスIgM抗体に属し,認識する抗原は,膵癌細胞の膜構成成分であるとともに強い分泌性を有し,そのエピトープはシアル酸をその非還元末端に有する糖鎖で,巨大なムチン様蛋白分子上に存在するが,詳細な糖鎖構造は不明である.
SPan-1抗原は正常膵管上皮と腺房細胞の一部に認められ,胆管上皮,腎細尿管上皮,気管上皮に軽度に認められるが,Langerhans島細胞には認められず,十二指腸,食道,副腎,心,肺,肝などには認められない.
SPan-1は,1985年にKyriazisらによりヒト膵癌培養細胞株SW1990を用いて作製されたマウスモノクローナル抗体である.この抗体はマウスIgM抗体に属し,認識する抗原は,膵癌細胞の膜構成成分であるとともに強い分泌性を有し,そのエピトープはシアル酸をその非還元末端に有する糖鎖で,巨大なムチン様蛋白分子上に存在するが,詳細な糖鎖構造は不明である.
SPan-1抗原は正常膵管上皮と腺房細胞の一部に認められ,胆管上皮,腎細尿管上皮,気管上皮に軽度に認められるが,Langerhans島細胞には認められず,十二指腸,食道,副腎,心,肺,肝などには認められない.
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