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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

腫瘍マーカー 消化器系

SPan-1

著者: 高瀬至郎1 神垣隆1 黒田嘉和1

所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科消化器外科学

ページ範囲:P.512 - P.513

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 SPan-1は,1985年にKyriazisらによりヒト膵癌培養細胞株SW1990を用いて作製されたマウスモノクローナル抗体である.この抗体はマウスIgM抗体に属し,認識する抗原は,膵癌細胞の膜構成成分であるとともに強い分泌性を有し,そのエピトープはシアル酸をその非還元末端に有する糖鎖で,巨大なムチン様蛋白分子上に存在するが,詳細な糖鎖構造は不明である.

 SPan-1抗原は正常膵管上皮と腺房細胞の一部に認められ,胆管上皮,腎細尿管上皮,気管上皮に軽度に認められるが,Langerhans島細胞には認められず,十二指腸,食道,副腎,心,肺,肝などには認められない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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