文献詳細
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
腫瘍マーカー 消化器系
文献概要
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
PIVKA(protein induced by vitamin K absence or antagonist)はビタミンK欠乏または拮抗薬の投与によって生じる異常血液凝固因子の総称で,このうち血液凝固第Ⅱ因子(プロトロンビン)の異常体をPIVKA-Ⅱと呼んでいる.海外ではDCP(des-γ-carboxy prothrombin)と呼ばれることが多い.
PIVKA-ⅡはビタミンKの吸収障害,肝実質障害の指標というよりは,肝細胞癌における代表的な腫瘍マーカーであるα-フェトプロテイン(AFP)に並ぶ腫瘍マーカーである.AFP値との間にまったく相関がなく,AFP低値ないし陰性例の30%前後で上昇が認められる.
PIVKA(protein induced by vitamin K absence or antagonist)はビタミンK欠乏または拮抗薬の投与によって生じる異常血液凝固因子の総称で,このうち血液凝固第Ⅱ因子(プロトロンビン)の異常体をPIVKA-Ⅱと呼んでいる.海外ではDCP(des-γ-carboxy prothrombin)と呼ばれることが多い.
PIVKA-ⅡはビタミンKの吸収障害,肝実質障害の指標というよりは,肝細胞癌における代表的な腫瘍マーカーであるα-フェトプロテイン(AFP)に並ぶ腫瘍マーカーである.AFP値との間にまったく相関がなく,AFP低値ないし陰性例の30%前後で上昇が認められる.
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