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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

腫瘍マーカー 消化器系

PIVKA-Ⅱ

著者: 塩田淳朗1 森山光彦1

所属機関: 1日本大学医学部内科学講座消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.524 - P.525

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 PIVKA(protein induced by vitamin K absence or antagonist)はビタミンK欠乏または拮抗薬の投与によって生じる異常血液凝固因子の総称で,このうち血液凝固第Ⅱ因子(プロトロンビン)の異常体をPIVKA-Ⅱと呼んでいる.海外ではDCP(des-γ-carboxy prothrombin)と呼ばれることが多い.

 PIVKA-ⅡはビタミンKの吸収障害,肝実質障害の指標というよりは,肝細胞癌における代表的な腫瘍マーカーであるα-フェトプロテイン(AFP)に並ぶ腫瘍マーカーである.AFP値との間にまったく相関がなく,AFP低値ないし陰性例の30%前後で上昇が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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