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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 腫瘍マーカー 呼吸器系

CYFRA 21-1

著者: 北村諭12

所属機関: 1南栃木病院 2自治医科大学

ページ範囲:P.526 - P.528

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 肺癌の診断における腫瘍マーカーとしては,数種類のものが用いられており,日常診療の場で診断および経過観察などに利用されている.それぞれに特徴があるが,まだ十分なものではなく,補助診断法の域を出ていないのが現状である.また,従来の腫瘍マーカーは,喫煙,肺の炎症などによる影響が大であり,肺癌のスクリーニングにも十分とはいえない状況であった.また,治療の際のモニタリングとしても満足できるものではなかった.

CYFRA 21-1とは

 筆者らは血清中のサイトケラチン19フラグメントを測定する新しい腫瘍マーカーのCYFRA21-1(以下,シフラ)の有用性について検討した.カットオフ値を3.5ng/mlと設定したとき,全肺癌での感度は57.5%でCEAに勝り,へ ん平上皮癌では73.1%と特に優れていた.一方,肺良性疾患の偽陽性率は15.0%と低率であった1).また,病期の進行した肺癌症例では,シフラがより高値をとることが確認されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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