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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

細菌検査 検体別同定検査各論

便細菌検査

著者: 相楽裕子1 宮井美津男2

所属機関: 1横浜市立市民病院感染症部 2横浜市立市民病院検査部

ページ範囲:P.555 - P.557

文献概要

異常値の出るメカニズム

 便細菌検査で重要なことは,検体採取のタイミングと保存である.タイミングとしては抗菌薬開始前に採取することが重要である.急性期には大量の細菌が糞便中に排出されるが,耐性菌でない限り抗菌薬が投与されると検出率は著しく低下する.ただし,抗菌薬が使用されているからといって細菌検査を断念すべきではない.

 通常,便培養検体として滅菌綿棒で直腸スワブを採取し,キャリー・ブレア培地に刺入したものを用いる.直ちに検査ができる場合の保存は室温でよいが,夜間や時間外など分離培養までに時間がかかる場合は冷蔵保存する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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