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今月の主題 急性冠症候群へのアプローチ 急性冠症候群の理解
急性冠症候群の発症と心筋障害のメカニズムは?―冠動脈内で何が起こっているか
著者: 堀込実岐12 高橋将文12 池田宇一12
所属機関: 1信州大学医学部付属病院循環器内科 2信州大学院臓器発生制御医学講座
ページ範囲:P.2076 - P.2078
文献購入ページに移動急性冠症候群の発症は冠動脈内の動脈硬化性プラークの破綻と,それに引き続く血栓形成により引き起こされる.
冠動脈プラークが破綻をきたす機序としては,血流の変化やスパスムなどの機械的ストレスが脆弱な不安定プラークに作用して,プラーク内膜の損傷を生じる.
不安定プラークでは,マクロファージやTリンパ球,好中球などの炎症細胞の浸潤が多く認められる.
冠動脈内での血栓形成には,血小板の粘着や凝集,血液凝固外因系,線溶系が関与している.
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