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文献概要
今月の主題 急性冠症候群へのアプローチ 急性冠症候群の理解
左室リモデリングとは何か?
著者: 安斉俊久1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.2089 - P.2091
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梗塞部伸展に引き続き,進行性の左室容積増大から慢性心不全に移行する現象を左室リモデリングという.
梗塞部伸展(早期リモデリング)は梗塞サイズ,壁応力,梗塞後治癒過程によって規定され,亜急性期の心破裂や心室瘤形成と関連する.
非梗塞部心筋の肥大および不全化(晩期リモデリング)は,左室拡張に伴う壁応力増大と神経体液性因子の過剰賦活化などにより生じ,非代償性心不全への移行と関連する.
左室リモデリングは,心室性不整脈,心臓突然死の背景因子としても重要である
梗塞部伸展に引き続き,進行性の左室容積増大から慢性心不全に移行する現象を左室リモデリングという.
梗塞部伸展(早期リモデリング)は梗塞サイズ,壁応力,梗塞後治癒過程によって規定され,亜急性期の心破裂や心室瘤形成と関連する.
非梗塞部心筋の肥大および不全化(晩期リモデリング)は,左室拡張に伴う壁応力増大と神経体液性因子の過剰賦活化などにより生じ,非代償性心不全への移行と関連する.
左室リモデリングは,心室性不整脈,心臓突然死の背景因子としても重要である
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