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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻2号

2005年02月発行

文献概要

「デキル!」と言わせるコンサルテーション 第2回

明確な内容で“旬のコンサルテーション”を

著者: 川畑雅照1

所属機関: 1虎の門病院呼吸器科・医学教育部

ページ範囲:P.320 - P.323

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初期研修の病棟でのコンサルテーションの一場面

(月曜日の午前11時,外来の診察室で,その専門医のポケベルは鳴った)

●研修医:「電話で失礼しますが,患者さんについてコンサルテーションしたいのですが……」

■専門医:「今,外来中だけど,急ぎの患者なら手短に話してくれ」

●研修医:「患者さんは,78歳の男性で,既往歴は……」

(と彼はプレゼンを始めました.2週間前の入院時の状況から10分以上延々話して……)

■専門医:「わかった! その状況ならすぐ人工呼吸器をつけなきゃならないな.すぐ行くから,病室はどこだ?」

●研修医:「いえ,実は患者さんは昨夜お亡くなりになったんです.それで,自分の治療のどこがまずかったか,教えてもらいたくて電話したんですが……」

■専門医:「今ごろ,そんな電話するな!!」

“ガチャッ!ツー,ツー……”

「デキル!」と言われるコンサルテーションのために

 また, “ダメ・レジ”(“ダメなレジデント”の略)の彼は,やってしまいました.まだまだ修業が足りないようです.そこで,今回は,コンサルテーションにおいて,内容の明確化とプレゼンのコツ,時間軸への配慮,タイミングの問題について解説したいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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