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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻4号

2005年04月発行

文献概要

今月の主題 これだけは知っておきたい不整脈の診かたと治療のポイント 不整脈の診かた

症状と身体所見からわかること

著者: 伊藤誠1

所属機関: 1滋賀医科大学呼吸循環器内科

ページ範囲:P.572 - P.575

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ポイント

徐脈でも頻脈でも動悸を訴える.動悸時の鼓動が速いか遅いかで徐脈性不整脈と頻脈性不整脈の鑑別ができる.また,突然始まり持続する頻脈の場合は発作性頻拍症で,徐々に脈拍が速くなる場合は洞性の頻脈である可能性がある.

動悸発作が急に始まりValsalva法などの迷走神経緊張手技により突然停止する場合は,一般に房室結節の関与する上室性頻拍(房室結節リエントリ性頻拍あるいはWPW症候群などに伴う房室回帰性頻拍)の可能性が高い.

不整脈はしばしば全身疾患あるいは器質的心疾患の症状として現れることがある.また,薬剤の副作用として出現する場合もあるため,服薬状況も含めた詳細な病歴聴取が必要である.

失神などの重篤な症状をきたす場合は,QT延長症候群,肥大型心筋症,Brugada症候群など心室性不整脈の合併しやすい疾患の家族歴がないかどうかも重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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