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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻5号

2005年05月発行

しりあす・とーく 第5回テーマ

終末期医療と医師の倫理―(前編)

著者: 尾藤誠司12 田中まゆみ3

所属機関: 1国立病院機構東京医療センター・総合診療科 2国立病院機構本部研究課 3聖路加国際病院・内科

ページ範囲:P.864 - P.874

文献概要

いわゆる「終末期医療」における,判断や医療行為には,医師の間にも「コンセンサス」と呼べるものが存在するとは言えず,医療現場の医師たちが,激しい葛藤と苦悩にさらされることも少なくない.また,「延命治療」や「延命治療の中止」に関する一般市民,メディアの関心は高まっており,医療界としても何らかの対応が求められている.

 いま,医師は「終末期医療」について何を考え,何をしなければならないのか? 診療・研修指導の第一線で活躍する2人の医師に,「終末期医療と医師の倫理」をテーマに語っていただいた.

延命治療―臨床現場からの問い

■尾藤 私は,研修医時代を長崎で過ごしました.普賢岳の噴火があったころで,まさに救命救急の火事場の中いるような感じでした.そこで,生命ということについて考えるところがあり,ジェネラリストを目指そうと思い,後期研修で東京の病院へ来ました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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