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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻6号

2005年06月発行

文献概要

病理との付き合い方 病理医からのメッセージ(3)

病理組織診断―正確な診断結果を得るための検体提出方法

著者: 森谷卓也1 石田和之1 赤平純一1

所属機関: 1東北大学病院病理部

ページ範囲:P.1107 - P.1111

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いったん,患者の体から離れた組織や細胞は,検体と総称される.このなかには病理検査(病理組織検査)に供されるもの以外にも,血液検査(血算など),尿検査,細菌培養検査などの目的で採取されるものがある.これら検体検査のなかでも,病理組織検査は細胞診検査とともに,報告書のなかに具体的な診断名,あるいは腫瘍の良悪性判定などが記載されることが特徴であり,その診断は専門医(病理専門医,口腔病理専門医,細胞診指導医など)によって行われるのが常である.

 病理組織診断は,病理医が主に顕微鏡を用いて観察し,診断を行うものである.このなかには生検から手術標本まで,さまざまな大きさの検体や組織・臓器が含まれる.本稿では,主治医(担当医)の方々がそれら種々の検体を提出する際に知っておいてほしいこと,注意すべきことについて,総論的に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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