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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻7号

2005年07月発行

文献概要

病理との付き合い方 病理医からのメッセージ(4)

細胞診

著者: 村田哲也1

所属機関: 1JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院中央検査科

ページ範囲:P.1269 - P.1273

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細胞診とは

 1. 細胞診とは

 細胞診(cytology)とは,細胞を顕微鏡で観察し,病態の診断を行うことである.病理組織診断と同じ目的であり,ともに顕微鏡を用いて細胞を観察することからしばしば混同されるが,検体採取や標本作製などの点でいくつかの違いがある.本稿では細胞診の実際や注意点,細胞診における医師と臨床検査技師とのコラボレーションなどについて述べる.

 2. 細胞診の歴史

 細胞診はパパニコロウ(Papanicolaou)らによる婦人科領域における子宮頸癌の診断に用いられてから,主として婦人科医の間で広まっていき,次いで肺癌診断のための喀痰細胞診や胃癌診断のための胃洗浄液細胞診など内科医や外科医にも広まっていった(column参照).わが国においても細胞診を扱う学会である日本臨床細胞学会は婦人科細胞研究会を母体とし,婦人科や内科・外科など臨床系の医師が細胞診専門医(指導医)を取得する例が多かった.近年では病理医も積極的に細胞診業務に参画するようになり,病理医の細胞診専門医(指導医)取得も増加してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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