medicina42巻8号

2005年08月発行

今月の主題 胆膵疾患はこう診る―緊急処置からフォローアップまで

急性胆膵疾患の診断・治療 【胆】

腫瘍などによる急性胆管炎に対する胆道ドレナージ(PTBD)

著者： 江畑智希¹ 梛野正人¹ 二村雄次¹

所属機関： ¹名古屋大学大学院器官調節外科

ページ範囲：P.1383 - P.1385

文献概要

ポイント

PTBDには癌の進展度診断と減黄・胆管炎の治療の二面性がある．

PTBDには超音波ガイドと影像下直達式があり，肝門部胆管狭窄には影像下直達式が望ましい．

肝門部胆管癌に対するPTBDは残肝側への片葉ドレナージを基本とする．

区域性胆管炎は抗菌療法だけでなく，全肝ドレナージを行う．

排泄される胆汁は内服するべきである．