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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻8号

2005年08月発行

文献概要

「デキル!」と言わせるコンサルテーション 第8回

デキレジのコンサルテーション①呼吸器系

著者: 川畑雅照1

所属機関: 1虎の門病院呼吸器科・医学教育部

ページ範囲:P.1480 - P.1483

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初期研修の病棟でのコンサルテーションの一場面

(午後の気管支鏡が終わった専門医に研修医からコールがあった)

●研修医:「虫垂炎で入院中の患者さんの件で,コンサルテーションの依頼をお書きしましたので,お手すきのときにご高診下さい」

■専門医:「わかった.夕方,病棟に行くから」

(そして…夕方の病棟で……)

●研修医:「患者さんは生来健康な24歳の女性で喫煙歴はありません.今回,虫垂炎の手術前の胸部X線で結節影を認め精査しました」

(プレゼンも立板に水のごとく滑らかに進んだ)

●研修医:「胸部CTでは右S6に結節が存在しており,悪性の可能性も考え全身の精査をしました.頭部CT,骨シンチ,腹部CTでは転移の所見はなかったのですが,念のために明日院外でPETの予定も……」

■専門医:「たった5mmの結節で石灰化もあるしどうみても炎症性じゃないか! こんな若い女性の肺癌なんてきわめて稀だぞ! どうして無駄な検査の前にコンサルテーションしないんだ!!」

 緊急性の有無も踏まえて,専門医にも気を使って,ダメレジの汚名返上にと,気合いを入れてプレゼンしたのですが,結果は…また,叱られてしまったようです.今回は少しやり過ぎのようです.どこまで検査するかについては,診療科によっても異なり簡単な問題ではないようですね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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