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今月の主題 糖尿病の臨床―基礎知識を実践に生かす 血糖降下療法 【経口血糖降下薬の特徴と使い方】
スルホニル尿素薬
著者: 梶尾裕1
所属機関: 1国立国際医療センター内分泌代謝科
ページ範囲:P.40 - P.43
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・SU薬は膵β細胞に残存機能がある場合に用いるが,GAD抗体陽性の緩徐進行1型糖尿病では禁忌である.
・SU薬の構造の違いによって血糖降下作用の時間や強さが異なる.持続時間の長いものは低血糖の遷延化に注意が必要である.
・急激な血糖降下によって低血糖や合併症の悪化を誘発しないよう薬剤の使用には注意する.
・コントロールが不十分な場合には基本的な治療の再確認,再教育が必要である.
・十分な効果が得られない場合,病態を検討し,それに応じて他剤の併用も含めた対応を考慮する.
・SU薬は膵β細胞に残存機能がある場合に用いるが,GAD抗体陽性の緩徐進行1型糖尿病では禁忌である.
・SU薬の構造の違いによって血糖降下作用の時間や強さが異なる.持続時間の長いものは低血糖の遷延化に注意が必要である.
・急激な血糖降下によって低血糖や合併症の悪化を誘発しないよう薬剤の使用には注意する.
・コントロールが不十分な場合には基本的な治療の再確認,再教育が必要である.
・十分な効果が得られない場合,病態を検討し,それに応じて他剤の併用も含めた対応を考慮する.
参考文献
1) Gribble FM, et al:Tissue specificity of sulfonylurea:studies on cloned cardiac and beta-cell K-ATP channels. Diabetes 47:1412-1418, 1998
2) 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン策定に関する委員会:経口血糖降下薬による治療,日本糖尿病学会(編):科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン,pp57-67,南江堂,2004
3) Kobayashi T, et al:Risk factors of slowly progressive insulin dependent (type 1) diabetes mellitus. J Steroid Biochem 20:1488, 1984
4) 糖尿病治療ガイド編集委員会:経口薬療法,日本糖尿病学会(編):糖尿病治療ガイド2004-2005,pp.40-45,文光堂,2004
5) 兼子俊男・他:インスリン抵抗性改善薬AD-4833のSU剤使用中のインスリン非依存型糖尿病に対する臨床評価―プラセボを対照薬とした二重盲検比較試験.臨床と研究 74:1491-1514, 1997
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