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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻1号

2006年01月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病の臨床―基礎知識を実践に生かす 糖尿病の諸病態への対応

劇症1型糖尿病・緩徐進行1型糖尿病をどう診断・治療するか

著者: 今川彰久1 花房俊昭1

所属機関: 1大阪医科大学第一内科

ページ範囲:P.72 - P.74

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ポイント

・診断が1日遅れると生命予後に影響することがある「劇症1型糖尿病」が存在する.

・劇症1型糖尿病では発症時より内因性インスリン分泌が枯渇している.

・GAD抗体が陰性でも1型糖尿病であることを否定できない.

・2型糖尿病のなかにGAD抗体陽性例が存在し,インスリン分泌能が低下しやすい.

参考文献

1) Imagawa A, et al:A novel subtype of type 1 diabetes mellitus characterized by a rapid onset and an absence of diabetes-related antibodies. N Engl J Med 342:301-307, 2000
2) 花房俊昭・他:劇症1型糖尿病調査研究委員会報告―疫学調査の解析と診断基準の策定.糖尿病 48(suppl1):A1-A13, 2005
3) 小林哲郎:緩徐進行1型糖尿病.医学のあゆみ 207:714-718, 2003
4) Maruyama T, et al:Multicenter prevention trial of slowly progressive type 1 diabetes with small dose of insulin (the Tokyo study):preliminary report. Ann NY Acad Sci 1005:362-369, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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