文献詳細
今月の主題 糖尿病の臨床―基礎知識を実践に生かす
糖尿病合併症抑制への基礎知識
文献概要
ポイント
・高血圧を合併する糖尿病患者は,脳・心疾患の高リスク群であり,また糖尿病性腎症の進行が早い.
・したがって,130/80mmHg未満を目指した厳格な血圧コントロールが必要となる.
・蛋白尿が1g/日以上の糖尿病性腎症例では,さらに低い125/75mmHg未満を目標とする.
・糖尿病患者における第一選択薬として,臓器障害を改善しインスリン抵抗性を改善するACE阻害薬・ARB・長時間作用型Ca拮抗薬が推奨される.
・単剤で降圧目標値を達成できない症例では,複数の降圧薬を併用する.
・高血圧を合併する糖尿病患者は,脳・心疾患の高リスク群であり,また糖尿病性腎症の進行が早い.
・したがって,130/80mmHg未満を目指した厳格な血圧コントロールが必要となる.
・蛋白尿が1g/日以上の糖尿病性腎症例では,さらに低い125/75mmHg未満を目標とする.
・糖尿病患者における第一選択薬として,臓器障害を改善しインスリン抵抗性を改善するACE阻害薬・ARB・長時間作用型Ca拮抗薬が推奨される.
・単剤で降圧目標値を達成できない症例では,複数の降圧薬を併用する.
参考文献
1) 日本糖尿病学会:科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン,南光堂,2004
2) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療ガイドライン2004年版,ライフサイエンス出版,2004
3) Nakano S, et al:Reversed circadian blood pressure rhythm is associated with occurrence of both fatal and nonfatal vascular events in NIDDM subjects. Diabetes 47:1501-1506, 1998
4) Kamoi K, et al:Usefulness of home blood pressure measurement in the morning in type 2 diabetic patients. Diabetes Care 25:2218-2223, 2002
掲載誌情報