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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻1号

2006年01月発行

文献概要

病理との付き合い方 病理医からのメッセージ(10)

医療関連死―病理と法医の狭間で,どう対処するか

著者: 鬼島宏1

所属機関: 1弘前大学医学部病理学第二講座

ページ範囲:P.174 - P.178

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医学において,病理学と法医学は比較的近い学問領域と位置づけられている感がある.また実際に,病理学のトレーニングを受けた後に法医学に進むなど,病理学・法医学の両領域に詳しい医師も少なからずいる.しかし,病理学・法医学おのおのの業務内容は,従来は比較的容易に区別できるものであり,(社)日本病理学会ならびに日本法医学会による定義に鑑みる限り,それは明らかのようである(表1).一言でいえば,病気を扱うのが病理学で,法律にかかわる医学を扱うのが法医学である.しかし,近年,医療関連死(診療行為に関連した死亡)の問題が注目されるようになり,病理学・法医学双方にまたがる症例が増加してきており,この点について概説したい.

参考文献

1) 舟山眞人,斎藤一之,笹野公伸:病理医にも役立つ法医解剖入門,文光堂,2003
2) 厚生労働省のホームページ,特に「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業について」(平成17年8月10日)http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0810-1.html
3) 日本法医学会のホームページ http://web.sapmed.ac.jp/JSLM/特に「異状死ガイドライン」http://web.sapmed.ac.jp/JSLM/guideline.html
4) (社)日本病理学会のホームページ http://jsp.umin.ac.jp/
5) 東京都監察医務院のホームページ http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/
6) 朝日新聞(夕刊):連載「死因を調べる 1~6」2005年9月14日~9月21日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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