文献詳細
文献概要
今月の主題 皮膚から見つける内科疾患 糖尿病と皮膚の密接な関係
糖尿病を疑うきっかけになる皮膚真菌症
著者: 渡辺晋一1
所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.1686 - P.1688
文献購入ページに移動ポイント
皮膚真菌症の99%以上を占める白癬,カンジダ症,癜風が免疫不全を背景に発症することはない.
皮膚局所の温度・湿度といった局所要因がその発症に強く関与している.したがって通常は,皮膚真菌症から糖尿病を疑うことはない.
しかし広範囲に生じた場合や,治療に対する反応が悪い皮膚真菌症患者では,一応糖尿病を疑ったほうがよい.
皮膚真菌症の99%以上を占める白癬,カンジダ症,癜風が免疫不全を背景に発症することはない.
皮膚局所の温度・湿度といった局所要因がその発症に強く関与している.したがって通常は,皮膚真菌症から糖尿病を疑うことはない.
しかし広範囲に生じた場合や,治療に対する反応が悪い皮膚真菌症患者では,一応糖尿病を疑ったほうがよい.
参考文献
1) 渡辺晋一・他:本邦における足・爪白癬の疫学調査成績.日皮会誌 111:2101-2112, 2001
2) Gupta AK, et al:Prevalence and epidemiology of toenail onychomycosis in diabetic subjects;A multicentre survey. Brit J Dermatol 139:665-671, 1998
掲載誌情報