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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻10号

2006年10月発行

文献概要

今月の主題 皮膚から見つける内科疾患 内科医が気づくべき皮膚症状

透析患者と皮膚症状

著者: 服部瑛1

所属機関: 1はっとり皮膚科医院

ページ範囲:P.1740 - P.1742

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ポイント

透析患者では多種・多彩な皮膚病変を生じる.

そのなかで,乾燥性皮膚が最も多く,痒みが患者を最も悩ませている.

痒みは,①乾燥皮膚に基づく外からの痒み刺激,②痒みメディエーターなどを介した内からの痒み刺激,そして③中枢における痒み刺激の3つの因子が想定されている.

最近,色素沈着の程度は減じている.

皮膚角化症,水疱性皮膚疾患,透析アミロイドーシス,あるいは石灰化など特殊な皮膚病変もみられる.

Calcifylaxisは血管内の石灰化で,予後不良のことが多いので注意を要する.

参考文献

1) 服部 瑛:腎疾患,透析と皮膚病変,最新皮膚科学大系18,pp89-99,中山書店,2003
2) 段野貴一郎:透析患者のかゆみケア,金芳堂,2005
3) 服部 瑛(編):熱く語ろう「透析と皮膚」.Visual Dermatology 5:3, 2004
4) Robinson-Bostom L, et al:Cutaneous manifestation of end-stage renal disease. J Am Acad Dermatol 43:975-985, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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