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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻10号

2006年10月発行

文献概要

医療事故を防ぐ! 対策を絵に描いた餅としないために(最終回)

医療事故と医学教育について

著者: 本村和久1

所属機関: 1王子生協病院内科

ページ範囲:P.1768 - P.1770

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 医療事故に関して9回の連載を続けてきた.今回で最終回である.医療事故防止の最も効果的な手段は教育と考えている.医療事故と医学教育について述べたい

医療事故の多様性,不確実性

 医療事故に関する情報は驚くほど多い.原因分析もいろいろな方法でなされている.原因としては,医師個人の資質に問題がある,医学的に問題がある,コミュニケーションに問題がある,組織として事故対策に取り組んでいない,対策を取る人的・時間的余裕がないなど,多様である.個人の問題から組織の問題まで,技術的な問題から資源の問題まで,その問題の範囲は広い.その問題の範囲の広さゆえ,医療事故からみえることは,多岐にわたる.また,当たり前のことだが,いつ,どんな事故が起こるか,予測することはきわめて困難であり,不確実性の高い問題でもある.

参考文献

1)医学ジャーナリスト協会(訳),米国医療の質委員会/医学研究所(編):人は誰でも間違える,日本評論社,2000
2)野村英樹:印象記SFDC「プロフェッショナリズム」コースに参加して,週刊医学界新聞 2658号,2005
3)佐藤学,藤沼康樹:学び”は越境する,JIM 16:412-421, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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