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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻11号

2006年11月発行

今月の主題 頭痛治療の疑問を解決する

頭痛のさまざま 【さまざまな原因による頭痛】

頭蓋内圧と頭痛―内圧亢進・低下による頭痛の特徴は?

著者: 中里良彦1 荒木信夫1

所属機関: 1埼玉医科大学神経内科

ページ範囲:P.1866 - P.1868

文献概要

ポイント

特発性頭蓋内圧亢進症の頭痛の特徴は,頭部全体の割れるような頭痛で,嘔吐,うっ血乳頭,外転神経麻痺を伴うことがある.

低髄圧症候群(特発性低髄液圧性頭痛)の特徴は,座位または起立後15分以内に生じる頭痛である.突然の激痛で発症し,項部硬直を認め,くも膜下出血との鑑別を要することがある.

参考文献

1) 矢部一郎・他:特発性頭蓋内圧亢進症.神経内科 48:14-19,1998
2) 中里良彦・他:視力の急速な低下があり,d-mannitolとdexamethasoneの大量投与で9日目に改善を認めた良性頭蓋内圧亢進症の1例.神経治療 15:641-644, 1998
3) 喜多村孝幸:脳脊髄液減少症(低髄圧症候群),柳澤信夫・他(編):Annual Review 神経 2006,pp172-177,中外医学社,2006
4) 日本頭痛学会新国際頭痛分類普及委員会:国際頭痛分類第2版.日本頭痛学会誌 31:1-188, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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