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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻11号

2006年11月発行

文献概要

今月の主題 頭痛治療の疑問を解決する 頭痛をめぐるトピックス

アロディニア―片頭痛発作中の病態はトリプタン治療とどのように関連するのか?

著者: 竹島多賀夫1 房安恵美1 中島健二1

所属機関: 1鳥取大学医学部附属脳幹性疾患研究施設・脳神経内科

ページ範囲:P.1894 - P.1896

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ポイント

本来,痛みを感じない刺激によって痛いと感じる状態をアロディニアという.痛くて髪をさわれない,手がしびれるなどの症状がある.

片頭痛発作は,三叉神経血管系の神経原性炎症から末梢感作,三叉神経尾側核の中枢感作,より高位の視床感作と進展する.アロディニアが出現するとトリプタンの効果が得られにくいので,頭痛発作早期,すなわち痛みが軽度な段階での治療が推奨される.

参考文献

1) Burstein R, Collins B, Jakubowski M:Defeating migraine pain with triptans;A race against the development of cutaneous allodynia. Ann Neurol 55:19-26, 2004
2) Mathew NT, Kailasam J, Seifert T:Clinical recognition of allodynia in migraine. Neurology 63:848-852, 2004
3) Goadsby PJ:Migraine, allodynia, sensitization and all of that. Eur Neurol 53(Suppl1):10-16, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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