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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻11号

2006年11月発行

文献概要

できる医師のプレゼンテーション―臨床能力を倍増するために 8

上達への道─鍛え方~指導医へ~

著者: 川島篤志1

所属機関: 1市立堺病院・総合内科

ページ範囲:P.1942 - P.1947

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例 ・プレゼンテーションについて,研修医同士での雑談

研修医A:せっかくプレゼンテーションの勉強したのに,「ダメだし」ばっかりされるし……かといって,(後期研修医の)X先生のプレゼンも上手じゃないように思えるんだよね.

研修医B:でもAくんのプレゼンテーション,聞いていてすごくわかりやすかったよ.確か,消化管出血の症例って初めて担当するんだよね.

研修医A:ありがとう! 前,Bくんが発表してたのと,指導医の先生からのフィードバックを聞いていて,なるほど,ってメモっておいたんだ.眠かったけど,Bくんの発表って声も大きくて,惹きつけられるから,しっかり聞けたよ.

研修医B:来年からは手本にならないといけないし,僕らが指導医になるときには,後輩のプレゼンテーションをきっちり聞いて,指導しないと日本はダメになっちゃうな.

・難しい英語のテキストを基にした,初期研修医だけの早朝のカンファレンスで

研修医A:ここの部分は,どうなっているの?

研修医B:えーっと……ゴメン,昨日忙しくて準備しきれなかった.資料,わかりにくいよね…….

研修医A:じゃぁ,ここの部分,わかる人っている? 

研修医C:……(寝ている).

研修医B:答えがわからないと,いまいち盛り上がらないよね,ゴメン.(指導医の)Y先生なら知ってるかなぁ…….

研修医A:うーん…….

研修医D:(ガチャ)あーゴメン,遅刻しちゃった……布団から出るのがきつくって…….

研修医一同:もう,やめよっか.このカンファ…….

 前回までは,内容,伝え方などのことの理論をお話ししました.理論について理解すれば,あとはいかに上達するか……というところになります.この上達法にもコツがありますので,今回はそのコツについてお話させていただきます.

 さらにそのコツには指導医やシステムの協力が必要なことが多いので,「指導医へ」というサブタイトルもつけさせて頂きます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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