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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻11号

2006年11月発行

文献概要

連載 Case Study 診断に至る過程・3

理論的アプローチ

著者: 松村正巳1

所属機関: 1金沢大学医学部附属病院リウマチ・膠原病内科

ページ範囲:P.1948 - P.1955

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 本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います.どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか.

 さて,今回の患者さんです.

病歴&身体所見

65歳,男性

主訴:手足に力が入らない

現病歴:生来健康であった.1カ月前に右足の脱力を感じたことがあったが,1日で回復した.2日前の午後から,足がもたつく感じが出現した.1日前には足がもたつきながらも,朝から農作業を行った.午後になると手にも脱力感があり,過労と思い,近医で点滴を受けた.しかし,食欲はなく,夕食はほとんど食べられなかった.翌日は朝から立てなくなり受診となった.この1カ月間に感冒様症状,消化器症状はなく,排尿,排便にも問題はない.この3カ月はとても多忙で,食欲もなく,体重が10kg減ったという.

参考文献

1)Batlle DC, et al:The use of the urinary anion gap in the diagnosis of hyperchloremic metabolic acidosis. New Engl J Med 318:594-599, 1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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