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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか

循環器疾患

洞機能不全症候群

著者: 佐々木真吾1 岩佐篤1 奥村謙1

所属機関: 1弘前大学医学部循環器・呼吸器・腎臓内科

ページ範囲:P.20 - P.23

文献概要

 洞機能不全症候群(SSS)の自覚症状は徐脈の程度と合併する心機能障害により異なり,無症状の例からめまいや立ちくらみ,失神発作などの脳虚血症状を示す例,さらには倦怠感や呼吸困難などの心不全症状を示す例まで多様である.本症候群の診断において重要なことは,これらの症状が徐脈により説明可能かどうか個々の例で慎重に判断することである.治療においては薬物治療は効果が不安定であり,ガイドラインに準じたペースメーカー治療が推奨される.

参考文献

1) Rubenstein JJ, et al:Clinical spectrum of the sick sinus syndrome. Circulation 46:5-13, 1972
2) 笠貫 宏・他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(1900-2000年度合同研究班報告),不整脈の非薬物治療ガイドライン.Jpn Circ J 65(Suppl):1127-1160, 2001
3) 山口 巌・他:不整脈に起因する失神例の運転免許取得に関する診断書作成と適正検査施行の合同検討委員会ステートメント.J Arrhythmia 19:502-512, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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