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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 循環器疾患

急性心膜炎

著者: 赤石誠1

所属機関: 1北里研究所病院循環器科

ページ範囲:P.70 - P.73

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 急性心膜炎は,ST上昇や劇的胸痛を伴うような典型的な症例に遭遇することは少ないが,心膜に炎症をきたし,心膜の炎症を示唆する所見を有しながら,原因がはっきりせず,自然に軽快する症例は稀ではない.2週間以内に自然に治れば,急性心膜炎と診断するという原則を堅持しつつ,患者には経過を説明していくことがポイントである.そして,急性心膜炎はきわめて予後がよい疾患であると話して安心させることも重要である.

参考文献

1) LeWinter MM, Kabbani S:Pericardial diseases. Zipes DP, et al (eds):Braunwald's Heart Disease. 7th ed, pp1757-1780, Elsevier Saunders, Philadelphia, 2005
2) 赤石 誠:心病変から全身性疾患をどう見つけるか? 心のう液貯留.Cardiologist 3:663-66, 1998
3) Koh KK, et al:New scoring system using tumor markers in diagnosing patients with moderate pericardial effusion. Int J Cardiol 29:5-13, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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