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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 循環器疾患

心臓神経症

著者: 樋詰貴登士1 下川宏明2

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院心身医学 2東北大学大学院医学系研究科循環器病態学

ページ範囲:P.83 - P.85

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 検査結果から心臓には器質的異常はない.よって生命への危険はないことを強調する.発作は多くの場合短時間で必ず止まる.予期不安は発作を呼び,発作がさらなる不安を呼ぶと悪循環に陥る.不安と発作の悪循環をなくすためには,不安や発作が起こらない環境づくりが大切で,ストレス緩和と無理のない生活ペースの継続が大切である.治療には精神療法(疾患に対する認識)と同時に薬物療法が非常に有効である.

参考文献

1) American Psychiatric Association Diagnostic and Statistic Manual of Mental Disorders, 4th ed, Text Revision, APA, Washington DC, 2000 (高橋三郎・他(訳):DSM-IV-TR―精神疾患の診断・統計マニュアル,医学書院,2002)
2) 和田 健:神経症性障害,ストレス関連性障害および身体表現性障害―Da Costa症候群.日本臨牀(別冊 精神医学症候群I):551-554, 2003
3) 中野弘一,平 陽一:心臓神経症, 神経循環無力症.総合臨牀 51:1327-1331, 2002
4) 龍原 徹:ポケット医薬品集 2006年版,白文社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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