icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか

循環器疾患

大動脈解離

著者: 大野実1

所属機関: 1虎の門病院循環器センター内科

ページ範囲:P.86 - P.88

文献概要

 急性大動脈解離は急激に発症する生命の危険の高い疾患である.大動脈の解離に伴い心タンポナーデや大動脈の破裂などさまざまな症状を呈する.原因不明の胸痛や背部痛があれば常に念頭に置くべき疾患であるが,時に症状が典型的でなく診断が遅れることもあり注意を要する.診断には現在は造影CTが非常に重要な位置づけがされており,これにより分類される病型で外科的治療か内科治療かの方針まで決定される.内科的治療の場合は厳密な血圧コントロールと安静が基本である.

参考文献

1) 日本循環器病学会(1998-1999年度合同研究班報告):大動脈解離診療のガイドライン,循環器病の診断と治療のガイドライン(ダイジェスト版)
2) Mukherjee D, Eagle KA:Aortic dissection―an update. Curr Probl Cardiol 30:287-325, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら