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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 循環器疾患

深部静脈血栓症(血栓性静脈炎)

著者: 井阪直樹1

所属機関: 1三重大学医学部第1内科

ページ範囲:P.94 - P.96

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 下肢のむくみや腫脹を主訴にした外来患者あるいは入院患者のコンサルトを受けることは結構多い.それが片側性の場合には下肢の疾患を考える.鑑別診断には,蜂窩織炎,筋肉疾患,関節疾患,リンパ疾患,静脈疾患など多くの疾患があがるが,局所の理学的所見(色調変化,血栓部位圧痛,腓腹部の緊満感)にて静脈血栓症の鑑別は可能である.静脈血栓症が疑われたら,肺塞栓症が合併すれば致命的な場合もあることを説明し,早速に下肢静脈エコー検査にて静脈血栓症の確定診断をする.

参考文献

1) 應儀成二:深部静脈血栓症の背景を探る―画像および機能診断.血栓と循環 11:48-52, 2003
2) 山田典一:静脈血栓塞栓症―成因・診断から治療予防まで.臨床画像 3:272-280, 2006
3) 2002-2003年度合同研究班報告:肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に関するガイドライン.Circulation J 68:1079-1134, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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