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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか

消化器疾患

消化性潰瘍

著者: 高木敦司1

所属機関: 1東海大学医学部総合内科学

ページ範囲:P.116 - P.118

文献概要

 消化性潰瘍の主な原因はHelicobacter pylori感染と非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)である.高齢化で腰痛や関節痛などに対するNSAIDsの投与に伴い,消化性潰瘍における高齢者の割合が増加している.さらに心血管イベント防止に用いられる低用量アスピリンは,特に潰瘍の既往のある場合は胃潰瘍の再発に注意が必要である.

参考文献

1) Lanza FL:A guideline for the treatment and prevention of NSAID-induced ulcers. Member of the Ad Hoc Committee on practice parameters of American College of Gstroenterology. Am J Gastroenterol 93:2037-2046, 1998
2) 科学的根拠に基づく胃潰瘍診療ガイドラインの策定に関する研究班(編):EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン,じほう,2003
3) Huang JQ, Sridhar S, Hunt RH:Role of Helicobacter pylori infection and non-steroidal anti-inflammatory drugs in peptic-ulcer disease: a meta-analysis. Lancet 359:14-22, 2002
4) Chan FK, et al:Prevention of recurrent upper gastrointestinal bleeding in patients with Helicobacter pylori infection who are taking low-dose aspirin or naproxen. N Engl J Med 344:967-973, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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