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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患

胃手術後遺症(ダンピング症候群)

著者: 中崎晴弘1 種村宏之1

所属機関: 1大船中央病院外科

ページ範囲:P.120 - P.121

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 ダンピングとは急速に墜落するという意味で,ダンピング症候群とは胃切除後に摂取した食物が急速に小腸内に入るために起こる症状である.食後20~30分以内に起こる早期症状(早期ダンピング)と,食後2~3時間で起こる後期症状(後期ダンピング)とがある.早期症状には,全身症状(冷汗,動機,めまいなど)と腹部症状(腹痛,下痢,悪心,嘔吐など),後期症状には冷汗,頻脈,全身倦怠感などの低血糖症状がある.胃切除後の食事摂取の仕方に注意することが重要である.

参考文献

1) 野崎浩二,上西紀夫:胃切除術後症候群,白鳥康史(編):専門医のための消化器病学,pp129-131,医学書院,2005
2) Tomita R, et al:Pathophysiological studies on the relationship between postgastrectomy syndrome and gastric emptying function at 5 years after pylorus-preserving distal gastrectomy for early gastric cancer. World J Surg 27:725-733, 2003
3) Adachi S, et al:Subjective and functional results after total gastrectomy;Prospective study for longterm comparison of reconstruction procedures. Gastric Cancer 6:24-29, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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