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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか

消化器疾患

慢性便秘症

著者: 北洞哲治1 川口実1 唐澤英偉1

所属機関: 1国際医療福祉大学附属熱海病院消化器内科

ページ範囲:P.136 - P.139

文献概要

 慢性便秘症は長年にわたり症状が継続するため,日常生活上支障を感じることが多いが,概ね予後良好な疾患である.慢性便秘症は機能性便秘,症候性便秘,薬物性便秘,器質性便秘に大別され,その大多数は機能性便秘である.機能性便秘の誘因は,食習慣,生活習慣,社会環境に由来するものが多く,患者個々の病態の分析に基づいて時間をかけて説明し,理解を得ることが治療上最も大切な点である.薬物療法は,それぞれの病態に応じた適切な薬物を適宜使用するにとどめ,安易に長期投与することは避けるべきである.

参考文献

1) 北洞哲治:便秘,杉本恒明,小俣政男,水野美邦(編):内科学,pp144-146,朝倉書店,2003
2) Koch TR:Constipation, Haubrich W, Schaffner F, Berk JE(eds):Bockus Gastroenterology 5th ed,pp102-112, WB Saunders, Philadelphia, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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