文献詳細
特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
文献概要
大腸憩室とは,大腸の腸管壁の一部が腸管外に向かって囊状に突出した状態をいう.大腸憩室の大部分は粘膜が筋層を貫いて発生した仮性憩室である.大腸憩室の有病者の80~85%は無症状のまま一生を終えるといわれており,憩室出血や憩室炎などの合併症を起こした場合にのみ治療が必要になる.
参考文献
1) 井上幹夫:大腸憩室疾患の疫学と臨床.日本大腸肛門病学会誌 45:904-913, 1992
2) Stollman N, Raskin JB:Diverticular disease of the colon. Lancet 363:631-639, 2004
3) 櫻井幸弘:大腸憩室症の病態.Gastroenterol Endosc 47:1204-1210, 2005
掲載誌情報