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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患

急性肝炎

著者: 山田春木1 三浦英明1

所属機関: 1社会保険中央総合病院内科

ページ範囲:P.165 - P.167

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 ほとんどの急性肝炎は,安静を守るだけで完治する.急性肝炎と判明したら医者は余分な薬を出さないこと,患者は民間薬に安易に走らないことを徹底したい.急性肝炎の2%が増悪し劇症肝炎となる.劇症化の懸念が消えるまでしっかりフォローすることが急性肝炎診療の根幹である.これまで健康で医者にかかることなど無縁だった急性肝炎の患者をつなぎ止める手段は,薬を出すことではなく,現状と検査の目的をはっきり説明し信頼感を得ることである.

参考文献

1) 阿部敏紀・他:本邦に於けるE型肝炎ウイルス感染の統計学的・疫学的・ウイルス学的特徴―全国集計254例に基づく解析.肝臓 47:384-391,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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