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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患

B型慢性肝炎

著者: 箱崎幸也1 加藤雅士2

所属機関: 1陸上自衛隊西部方面総監部 2佐々木病院

ページ範囲:P.172 - P.176

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 B型慢性肝炎は長期間の沈静化後に再燃を繰り返す症例がある反面,自然寛解傾向も強く,多彩な臨床経過をとることより,個々の症例に応じた慎重な治療法の選択が望まれる.従来のインターフェロン(IFN)療法だけでなく,ラミブジンをはじめとする核酸アナログ製剤が開発されて画期的な効果が得られ,ここ数年間で治療方法が大きく変化した.今後は若年者以外では核酸アナログ製剤の治療が中心となるが,耐性ウイルス獲得による肝炎の再燃,数年間にも及ぶ長期投与など多くの問題もあり,患者へのインフォームドコンセントはますます重要となる.

参考文献

1) 箱崎幸也・他:B型慢性肝炎例での24週インターフェロン療法の長期予後について.肝臓 45(11):589-597,2004
2) 八橋 弘:B型慢性肝炎,IFN治療,各務伸一(監修):コンセンサス2004肝疾患―治療,pp127-133,アークメデイア,2004
3) 厚生労働科学研究:B型及びC型肝炎ウイルスの感染者に対する治療の標準化に関する臨床的研究,平成16年度総括・分担研究報告書,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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