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特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患
自己免疫性肝炎
著者: 橋本直明1
所属機関: 1東京逓信病院消化器科
ページ範囲:P.180 - P.183
文献購入ページに移動 自己免疫性肝炎(AIH)は,患者数が少なく,家庭医学書などにも記載が少ないため,患者は情報不足を感じる場合がある.したがって,病気の全体像に加えて,検査も治療もよく説明し,患者自身によく理解してもらうことが肝要である.再発・再燃を防ぎながら,病気と上手につきあっていくことを指導し,見守ることが大切である.非典型例や,肝硬変進展例では,合併症の診断・治療の説明に加えて,日常生活や食生活へのアドバイスも必要となる.
参考文献
1) 戸田剛太郎:Meeting report自己免疫性肝炎診断指針1996.肝臓 37:298-300, 1996
2) Alvarez F, et al:International Autoimmune Hepatitis Group report;Review of criteria for diagnosis of autoimmune hepatitis. J Hepatol 31:929-938, 1999
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5) 戸田剛太郎:自己免疫性肝炎とその周辺.肝臓 41:151-162, 2000
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