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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患

肝硬変による腹水

著者: 柴田実1

所属機関: 1柴田内科・消化器クリニック

ページ範囲:P.184 - P.186

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 肝硬変における腹水は,黄疸,肝性脳症とともに肝不全症候の1つであり,非代償性肝硬変へ進展したことを意味する.腹水に関するエビデンスは比較的多く存在しており,国際的なガイドラインもある.標準的治療は塩分制限と利尿薬であり,薬剤としてはスピロノラクトンとフロセミドの併用が推奨されている.治療抵抗性の難治性腹水には,治療的腹水穿刺,経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術,腹腔静脈短絡術,肝移植などの治療が有効である.

参考文献

1) Gines P, et al:Management of cirrhosis and ascites. N Engl J Med 350:1646-1654, 2004
2) Runyon BA:Practice Guidelines Committee, American Association for the Study of Liver Diseases(AASLD);Management of adult patients with ascites due to cirrhosis. Hepatology 39:841-856, 2004
3) Sandhu BS, Sanyal AJ:Management of ascites in cirrhosis. Clin Liver Dis 9:715-732, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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