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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 消化器疾患

原発性胆汁性肝硬変

著者: 上平幸史1 下田慎治2 石橋大海1

所属機関: 1国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター 2九州大学大学院医学研究院病態修復内科学

ページ範囲:P.196 - P.199

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 原発性胆汁性肝硬変(PBC)は中年女性に好発する慢性胆汁うっ滞性の自己免疫性肝疾患である.AMAが陽性であれば診断は比較的容易である.典型例は肝硬変・肝不全に至り,肝移植のよい適応となるが,無症候性のまま進行しない症例も多い.病名は「肝硬変」となっているが,診断時に肝硬変期に至っていない例が多いため,誤解のないよう説明する必要がある.特定疾患であり,症候性PBCに対しては医療費の一部が公費負担となる.

参考文献

1) 石橋大海:原発性胆汁性肝硬変・自己免疫性肝炎境界疾患の診断と治療.日医会誌 134:617-621, 2005
2) 戸田剛太郎,大西三朗:原発性胆汁性肝硬変の診断基準(平成16年度).肝臓 46:233, 2005
3) Corpechot C, et al:The effect of ursodeoxycholic acid delays histological progression in primary biliary cirrhosis. Hepatology 32:1196-1199, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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