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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 神経・筋疾患

未破裂脳動脈瘤

著者: 野崎和彦1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科脳神経外科

ページ範囲:P.239 - P.241

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 未破裂脳動脈瘤は成人の数%で発見され,これが破裂するとくも膜下出血となる.脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血は働き盛りの壮年~中年をおそう重篤な病気であり,1/3は生命にかかわり,1/3は後遺症が残る.しかし,未破裂脳動脈瘤が破裂する確率は全体で1%弱とされ,瘤の大きさ,場所,形,年齢,家族歴,喫煙などにより確率が異なり,治療選択も複数あり,各患者に正確な情報を伝えることが肝要である.

参考文献

1) Rinkel GJ, et al:Prevalence and risk of rupture of intracranial aneurysms;A systematic review. Stroke 29:251-256, 1998
2) Juvela S, Porras M, Poussa K:Natural history of unruptured intracranial aneurysms;Probability of and risk factors for aneurysm rupture. J Neursurg 93:379-387, 2000
3) ISUIA Investigators:Unruptured intracranial aneurysms;Natural history, clinical outcome, and risks of surgical and endovascular treatment. Lancet 362:103-110, 2003
4) 日本脳ドック学会脳ドックの新ガイドライン作成委員会:脳ドックのガイドライン2003,日本脳ドック学会,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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