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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 呼吸器疾患

細菌性肺炎―主に市中肺炎

著者: 藤田次郎1

所属機関: 1琉球大学医学部感染病態制御学講座(第一内科)

ページ範囲:P.264 - P.268

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 肺炎については,発症した環境により,原因微生物をある程度推定できるという経験的事実に基づいて,以下のように分類することが一般的となっている.すなわち,市中肺炎(市中生活者に発症した肺炎)と院内肺炎(入院患者に入院後48時間ないし72時間以降に発症した肺炎,ただし潜伏期間から考えて病院外での感染が明らかな場合はこれに含めない)である.院内肺炎の大半は,患者は,入院が必要な基礎疾患を有していること,および原因微生物として,病院環境に生息している微生物の関与が大きい,という特徴がある.このように,市中肺炎と院内肺炎の間には,患者背景,原因微生物に明らかな違いがあるため,患者に対する説明時の注意点やポイントも異なってくる.本稿では市中肺炎に関して記載する.

参考文献

1) Fine MJ, et al:A prediction rule to identify low-risk patients with community-acquired pneumonia. N Engl J Med 336:240, 1997
2) 日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会:成人市中肺炎診療ガイドライン,杏林社,2005
3) Marrie TJ, et al:ハリソン内科学(第2版日本語版),メディカル・サイエンス・インターナショナル,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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