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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 血液・造血器疾患

鉄欠乏性貧血

著者: 小船雅義1 加藤淳二1 新津洋司郎1

所属機関: 1札幌医科大学医学部第4内科

ページ範囲:P.340 - P.343

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 最も頻度の高い貧血であり,鉄(Fe)の補充で治癒する疾患である.鉄欠乏性貧血の診断には,小球性低色素性貧血,血清鉄低下のほか,必ず貯蔵鉄マーカーである血清フェリチン値の低下を確認する必要がある.成人女性では子宮筋腫や子宮内膜症による月経過多が原因であることが多く,婦人科的診察が必要であるほか,中高年で発症した鉄欠乏性貧血では,胃・大腸癌の初発症状であることもあるため消化管のスクリーニング検査が必要である.

参考文献

1) 小船雅義,加藤淳二:フェリチン.日本臨牀増刊号:広範囲血液・尿化学検査・免疫学的検査,第6版.pp237-239,日本臨牀社,2004
2) Kato J, et al:Ratio of transferrin (Tf) to Tf-receptor complex in circulation differs depending on Tf iron saturation. Clin Chem 48:181-183, 2002
3) 小船雅義,加藤淳二:貧血と多血症.日内会誌 95:2006,in press
4) 新津洋司郎,小船雅義:鉄欠乏性貧血,浅野茂隆,池田康夫,内山 卓(監修):三輸血液病学,pp1000-1017,文光堂,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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