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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 血液・造血器疾患

自己免疫性溶血性貧血

著者: 伊藤良和1 大屋敷一馬1

所属機関: 1東京医科大学血液内科

ページ範囲:P.350 - P.353

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 貧血と黄疸を主症状とする疾患で罹患期間は長期にわたる.温式抗体による慢性特発性例の標準治療は副腎皮質ステロイド薬であり,冷式抗体によるものには同薬はほとんど無効である.副腎皮質ステロイド薬に伴う合併症のなかで感染症には特に注意を払う必要があり,高齢者では治療関連死亡率は高くなる.無形成クリーゼにより貧血が急速に進行し生命を脅かされることがある.輸血の適応は不適合輸血になるリスクを考慮し,慎重に判断する必要がある.

参考文献

1) 小峰光博:自己免疫性溶血性貧血診療の参照ガイド.特発性造血障害に関する調査研究班,平成14~16年度総合研究報告書,pp75-94,2005
2) 三輪史朗・他:溶血性貧血に関する全国調査.日本医事新報 No.2746:24-31, 1976
3) 大野良之:溶血性貧血.特定疾患治療研究事業未対象疾患の疫学像を把握するための調査研究班,平成11年度報告書,pp31-88,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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