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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 血液・造血器疾患

特発性血小板減少性紫斑病

著者: 中世古知昭1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院血液内科

ページ範囲:P.362 - P.365

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 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は急性型と慢性型に分類されるが,慢性ITPで血小板数5万/μl以下の場合は治療適応となる.治療の選択肢としては,Helicobacter pylori除菌療法,副腎皮質ステロイド薬,脾臓摘出術などがあるが,血小板数,出血傾向,ライフスタイルや合併症などにより総合的に治療方針を決定する.治療の目的は出血症状の改善,重篤な出血の予防であり,治療による長期的な副作用まで注意することが必要である.

参考文献

1) Kohda K, et al:Effect of Helicobacter pylori eradication on platelet recovery in Japanese patients with chronic idiopathic thrombocytopenic purpura and secondary autoimmune thrombocytopenic purpura. Br J Haematol 118:584-588, 2002
2) Winslow ER, Brunt LM:Perioperative outcomes of laparoscopic versus open splenectomy;A meta-analysis with an emphasis on complications. Surgery 134:647-653;discussion 654-655, 2003
3) Vesely SK, et al:Management of adult patients with persistent idiopathic thrombocytopenic purpura following splenectomy;A systematic review. Ann Intern Med 140:112-120, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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