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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 内分泌疾患

慢性甲状腺炎(橋本病)

著者: 高松順太1

所属機関: 1高松内科クリニック

ページ範囲:P.409 - P.411

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 慢性甲状腺炎(橋本病)は世界中で多くの患者がいる.特に女性は罹患しやすい.しかし,本症は病気のなかではきわめて良性で,定期的に経過さえみていけば,日常生活上の制限はほとんどない.ただ,昆布などヨードの過剰摂取には注意が必要である.また,出産計画のある場合は,甲状腺ホルモン検査が勧められる.経過中に甲状腺が増大する場合は,特に高齢者の場合,甲状腺原発悪性リンパ腫の可能性も考慮に入れる.

参考文献

1) Hashimoto H:Zur Kenntniss der Lymphomatösen Veränderung der Shilddrüse(struma lymphomatosa). Arch Klin Chir 97:219-248, 1912
2) 綱野信行,高野 徹,中田幸子:橋本病の病態と診断.Modern Physician 23:1049-1053, 2003
3) 高松順太:甲状腺機能低下症,黒川 清,松澤佑次(編):内科学,第2版,pp1215-1220,文光堂,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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