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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 腎・尿路疾患

IgA腎症

著者: 児玉史子1 富野康日己1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.478 - P.480

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 わが国の慢性糸球体腎炎のなかで最も頻度が高く,患者の約40%は20年の経過で末期腎不全に至る.顕微鏡的血尿はほぼ必発で,間欠的もしくは持続的蛋白尿を認める.確定診断は腎生検によりなされ,組織所見・臨床検査所見から予後分類がなされる.予後比較的不良群もしくは予後不良群ではステロイド治療を検討する.IgA腎症診療指針の要を表1に示す.

参考文献

1) Maeda A, et al:Significance of serum IgA levels and serum IgA/C3 ratio in diagnosis analysis of patients with IgA nephropathy. J Clin Lab Anal 17(3):73-76, 2003
2) 厚生労働省特定疾患進行性腎障害に関する調査研究報告:IgA腎症診療指針,第2版,日腎会誌 44:673-679,2002
3) 日本腎臓学会(編):腎疾患の生活指導・食事療法ガイドライン,東京医学会,2003
4) 富野康日己(編):IgA腎症診療マニュアル,第2版,南江堂,2003
5) Pozzi C, et al:Corticosteroids in IgA nephropathy;A randomized controlled trial. Lancet 353:883-887, 1999
6) Hotta O, et al:Tonsillectomy and steroid pulse therapy significantly impact on clinical remission in patients with IgA nephropathy. Am J Kidney Dis 38:736-743, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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