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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか

腎・尿路疾患

糖尿病性腎症

著者: 赤井裕輝1

所属機関: 1仙台厚生病院糖尿病代謝センター

ページ範囲:P.481 - P.483

文献概要

 糖尿病性腎症から人工透析に至る患者数は毎年13,000人を超えており,透析導入原因疾患の第1位である.特効薬のない糖尿病性腎症の治療の基本は,血糖および血圧の良好な管理で,早期発見と早期治療開始が重用である.しかし持続性蛋白尿の出現した後のいわゆる顕性腎症期であっても,血糖,血圧の厳格な管理と低蛋白食の遵守により進展の遅延は可能で,さらには蛋白尿の消失に至る症例もあるので,繰り返しの説明と粘り強い治療の姿勢が必要である.

参考文献

1) 赤井裕輝:糖尿病性腎症―point of no returnはどこにあるのか.岡 芳知,谷澤幸生(編):糖尿病学2003,pp145-155,診断と治療社,2003
2) Fioretto P, et al:Reversal of lesions of diabetic nephropathy after pancreas transplantation. N Engl J Med 339:69-75, 1998
3) 赤井裕輝:合併症に対する薬物療法2;腎症.治療学 39:69-73, 2005
4) 赤井裕輝・他:緩やかでよいが低蛋白食はやはり必要である.糖尿病合併症 19:151-155, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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